蔵北の荒原に生息するチベット・カモシカの毛皮を狙う密猟者集団と、元軍人リータイの私設パトロール団との闘いを描いた中国映画。
現実の話をもとにしているという。
一口に言って「悲しい」。
何がかって、両集団の闘争で犠牲になっていく構成員たちを見るのが悲しい。
例えば、捕虜にした密猟者たちを、主犯を追う負担になるため、まともな道に出るまで100km かかる風雪厳しい荒野の真ん中で解放する場面がある。
密猟者たちの沈痛な面持ちが悲しい。
また、パトロール隊の車が一台故障し、その車の3人を置き去りにして、主犯の追跡に向かう場面がある。
置き去りにされる3人の佇まいが悲しい。
隊長と同行記者の二人だけになり、やっと主犯一味に遭遇、というか主犯一味に待ち伏せられた場面で、隊長はあえなく撃ち殺され、主犯一味は悠然と去っていく。
そこまでやって追跡して、簡単に命を散らしてしまう末路が悲しい。
最後のナレーションで同行記者が書いた記事により、荒原は保護区にされ、密猟は封じられていった経緯が説明されるが、それでも何か最後まで悲しい。
人間同士の闘いというだけでなく、人間と自然との闘いでもあることが、シビアさを強める。
特に恋人から金銭援助を受けて食料を調達してきたリウ隊員が砂漠の流砂に飲まれて、死んでしまうシーンは強烈。
食料は砂漠に無駄に放置…
リータイ隊長の娘役の女優さん、私の実妹に似た可愛らしさがあったな