本日が最終日の「50人のチベット」展特別イベントにおける宮本神酒男氏によるチベット各地での祭礼関係のビデオのダイジェスト発表である。
彼はかの水木しげると世界をまわって精霊探しの旅をしたという強者で、ラサで公安につかまってから、何故かチベットにはまり出したという。
自分の研究とも繋がりのあるような儀礼を調べてて、今日はほんとにいい人とお知り合いになれたと思った。
印象深かった映像をあげていこう。

西チベットのスピティで行われた魔を退散させる「石割りの儀式」の映像は強烈。
ブチェンといわれる芸能僧たちが2、30cmぐらいある長く太い針で自分の頬を串刺しにしたり、両手に剣を持ち、その先端を両の脇腹に突き立て、剣の束を地につけ、刃を垂直にし、その上に脇腹を押し付けるような感じでジャンプする。
彼らから血は流れない。
クライマックスは一人のブチェンが仰向けに横たわり、その胴の上に毛布を当て、さらにその上に大きな石をのせる。
そこへ観衆一般が我も我もと騒ぎながら覆いかぶさっていく。

青海省のレコンのシャーマン、酔っぱらいのようだ。
どこで神託を発するだろううなり声とか嗚咽の声しか聞こえない。
嗚咽したとき、付き人が2人寄ってったから、そのとき彼らに小声で話したんだろうか。

ラダックのシェイで神輿にのったシャーマンが首を横に振りながら神託を告げていた。
サイケロックのヴォーカル的だった。

レコンで冬至に行われる七虎儀式。
7人の男が上体脱いで、墨で身体に虎を模した模様を付される。
彼らの色が白いのと、模様の形状が虎というより病魔の化身のような印象を与える。
かれらが災いの種を払ってくれるということらしい。
儀式の最後で、彼らは身体に氷を刷り込んでいた。
寒い東北チベットの冬の中、これはすごいな。